FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

K : SFとの出会い

こんばんは、SFコミュニケーション研究会のKです。

いよいよ第一回SFインターメディアフェスティバルの開催に向けて、準備が慌ただしくなって参りました。年明けには、名古屋市内でチラシの配布とチケット販売が始まりますので、はりきってブログ更新も頑張りたいと思います!


というわけで…


突然ですが、SF好きの皆様が、SFを好きになったきっかけは何ですか?

SFと言ってもその幅は広く、SFと定義するのが難しい作品も数多くあることでしょう。もしかしたら、「この作品をきっかけにSFの世界にのめり込んだ」とはっきり覚えているという方は、意外に少ないかもしれませんね。


実は私もよく覚えていません。
ただ、SFというジャンルの幅広さを、初めて目の当たりにした作品のことは覚えています。その作品というのは、今年2014年6月に他界された、ダニエル・キイス氏の著書『アルジャーノンに花束を』です。

この作品に出会うまで、私はSFとは何なのかよく知りませんでしたし、あまり強く興味を持つこともありませんでした。ただぼんやりと、『スターウォーズ』や『マーズアタック』、『猿の惑星』といったものを思い浮かべる程度でしか、SFを認識していなかったのです。

その私が、高校生の時にたまたま『アルジャーノンに花束を』を手に取った時、これも「SF小説」なのかと衝撃を受けたものです。これを読み終えた後、私の頭の中では1週間も消化しきれない思いが悶々と駆け巡っていました。
ただ、同時に私は、この思いに心地よさと、時に心臓が徐々に早鐘を打ち始めるような熱も感じていたのです。

今思えば、それはきっと作品内容への心の疼きというよりも、作品の様々な解釈を考える過程で、自分の中にあった未知の感情や考えに遭遇したことへの興奮だったのではないかと思います。


私は、SF作品の大前提は、全ての作品に共通して、「未知との遭遇」だと考えています。私が大好きなSF作家であり、SF好きの皆様なら誰もがご存知の、スタニスワフ・レムは、「「未知なるもの」との出会いによって、人は、認識の問題、哲学の問題、心理的問題、倫理的問題などを抱えこむことになるはずだ*」と言っています。想像を絶するものに相対したとき、私たち人間は何を思うのでしょうか。抱えこんだ問題は、突き詰めていくと思いもよらなかった自分の発想で打開されることがあります。つまり、「未知なるもの」が引き合わせるのは、「未知なる自分」なのだろうと思うのです。

*「ソラリス—ファンタスティックな物語」より。『ソラリス』(国書刊行会)に収録されている、レムによる『ソラリス』解説です。


自分が知らない自分に出会うことは、とてもワクワクすることです。
この気持ちは、私にとってはたまたまSFがそのような機会を与えてくれたのであって、人によっては全く異なるものになるでしょう。しかし、それが何であれ、日常における様々な場面で「未知なるもの」と遭遇する機会があることを、私はSFコミュニケーション研究会の活動を通して、皆様と一緒に探していきたいと考えています。


さて、今回ご紹介した『アルジャーノンに花束を』のお話は、後日改めて更新される予定なので、どうぞお楽しみに。



あっ…メリークリスマス!でした!




SFコミュニケーション研究会 K
スポンサーサイト

コメント


管理者のみに表示

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。