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#拡張現実っぽいSF 公募作品ご紹介その2『ハーモニー』

二晩続けてこんばんは! SFコミュニケーション研究会のおもちΩです。

さて、今夜も2016.3/27開催のSFインターメディアフェスティバル2016〜すべてがR(eal)になる〜に向け、SFコミュ研プレゼンツ!? Twitterで公募させて頂いた「ARっぽいSF」※のご紹介です。ネタバレを少し含みますので、これから読むぞという方はご注意くださいね。

※AR技術が含まれていたり、VR(仮想現実)が舞台になっていたりするSF作品


今日ご紹介させて頂くのは、惜しくも早すぎる旅立ちを迎えた若き才能・伊藤計劃氏の『ハーモニー』です。

世界は大きな戦争を終え、超高度医療社会を迎えた。人々の体内には健康管理を徹底するためのナノマシン「WatchMe」がインストールされている。WatchMeは個人の健康状態からステータスまで、全てを明確に数値化する。そのため、人々は完全に統制された社会の中で、病気の苦しみやケガの痛みを知ること無く人生を全うしていった。しかし、そんな生活を嫌悪し、餓死による自殺を試みることで社会に反抗したのは、3人の女子高生・御冷ミァハ、霧慧トァン、零下堂キアンだった。しかし、結局この試みが成功したのはミァハ一人だった。トァンとキアンはミァハの死を背負いながら、それぞれの人生を歩んでいたはずだった。世界中で同時多発自殺・自殺未遂事件が起きるまでは。この事件でキアンは死に、真相解明のためトァンは奔走し、同時多発自殺・自殺未遂はミァハの犯行であったことを知る。死んだはずのミァハの自我は、長い年月をかけ、静かに計画実行の時を待っていたのである。WatchMeへのハッキングによって、自意識喪失プログラム「ハーモニクス」を発動させ、誰もが意識を持たず調和された世界を目指していたのであった。


この作品は、昨年映画が公開されました。ストーリーの主題となるのは「人間の意識操作の是非」と言えますが、提示された問題は人間とテクノロジーを考えるものとも取れます。あらゆるものがインターネットに接続され、ナノテクノロジーによって遺伝子を操作され、VR技術を搭載したウェアラブルツールによって、物質的な社会や五感を通して得る感性から遠ざけられていきます。突き詰めれば、人々は操作された「現実」の元で生活し、意識という、か弱く実体のない自己を維持していくことになります。このことが示す意味とは、自我の喪失です。人類にとって、自我が消滅した世界における「無意識の調和」が幸福となり得るのかどうか…どうぞ、ミァハとトァンの決着を見届けてみてください(^^)


それでは皆様、今夜も良い夢を♪


SFコミュニケーション研究会
おもちΩ
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