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名古屋SFシンポジウム2015〜ここではないどこかへ〜レポート

こんばんは、おもちΩです。

9月26日(土)は第二回目にして名古屋のSF界を牽引するイベント、名古屋SFシンポジウムの開催日でした! 今回も豪華な顔ぶれと現役学生さんたちによる三部構成で、サイン会や物販も含め、13:00〜18:00と5時間に渡る盛り沢山のイベントでした!

とは言え、会場に颯爽と向かった私と魚肉はパネル1を途中入場、パネル2を途中退室というなんとも惜しい来場となりましたが、それでも見応え、満足度の高い時間を過ごすことができました(^^)

パネル1は、名大SF研OBの片桐氏を司会に、SF作家の林譲治氏、翻訳家の中村融氏によるお話で、「宇宙SFは今」という題材をSF史・創作・描写といった面から、「科学者」への一般的なイメージと認識の変化など、社会的側面も踏まえて解説されていました。宇宙という広大な舞台を使って、社会と共に変容していく宇宙SFには頷くことばかり…『火星の人』、『ゼロ・グラビティ』、『虎よ、虎よ!』、『継ぐのは誰か』などなど、小説に映画と、様々な作品を例に挙げ、ジョークを交えつつも言語と創作理論にも言及するディープな時間となりました。

パネル2では、広く深い読書ブログ「お気らく活字生活」の著者・洞谷謙二氏が司会を務め、東欧圏SFの代表的翻訳家である大野典宏氏、そして東欧SF初心者という立場で迎えられた現役学生の芥川絵梨氏のお三方が「東欧SFを語る」というテーマでお話してくださいました。大野氏による流石の東欧SFトークに加え、参加者の方々が口を揃えて仰るように、司会の洞谷氏の手腕が光っており、古参SFファンから、私たちのような新参者にも配慮した、痒いところに手が届くような司会ぶりで、「宇宙船の描写に生活感が出てくるようになったのはいつからか?」といった質問には来場者としてもとても興味をそそられました。また、芥川氏への信頼による無茶振り(笑)が会場を沸かせる一場面もありつつ、それにサラリと受け答えをする彼女もお見事でした! このパートで特に印象に残ったのは、レムやストルガツキーが描く「分からないものは分からない」という、人間の認識の限界を突きつける誠実さというものでした。通常であれば、謎が解ける快感というカタルシスがストーリーの醍醐味とされるものを、あえてカタルシスを生じさせない、というか、極限まで突き詰めた結論となる「認識の限界」を描くということが、作品に対する誠実さと取れるのではないか、ということでした。

パネル3(名古屋大学SF研究会の学生さんである永尾氏、吉沢氏司会のもと、翻訳家の増田まもる氏、SF、ファンタジー&ホラーの分野で活躍する作家・立原透耶氏による「クトゥルフ神話への誘い」)もとても盛り上がったようで、まだまだ聞いていたかったのですが、残念ながらこの辺りで退室することになってしまったのでした。欲を言えば懇親会まで参加したかった…! 来年こそは是非!

さて、名古屋SFシンポジウムに続けるよう、私たちも今年度のSFインターメディアフェスティバル2016の開催に向けて鋭意準備を進めておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!(^^)


それでは、中途半端で恐縮ですが、これにて名古屋SFシンポジウム2015のレポートを締めさせて頂きます。ここまでお読み頂きありがとうございました。


SFコミュニケーション研究会
おもちΩ

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