2015年01月の記事 (1/1)

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T田:アルジャーノンに花束を

第一回SFインターメディアフェスティバル2015の詳細はコチラ

初めまして。SFコミュニケーション研究会会員のTです。
今回は当研究会代表のKさんに薦めてもらった『アルジャーノンに花束を』について書こうと思います。

『アルジャーノンに花束を』は、アメリカの作家ダニエル・キイスによるSF小説です。
主人公は、パン屋で雑役として働く精神遅滞の青年チャーリー・ゴードン。彼は知能を高める脳手術を人間の実験台第一号として施された結果、IQが徐々に上昇していき天才となります。しかし、自分の前に同様の手術を受けていたアルジャーノンというネズミが異常行動をとりはじめ、知能も急激に低下し始めたことから、自分の行く末を予感、実際に元の知能や情緒をも失ってしまうお話です。

私は、この小説を読み終えたとき、これもSFなのだということにまず衝撃を受けました。自分がそれまで抱いていたイメージと全く異なっていたからです。
会員をしていながら、私は元々、SFに対して少々食わず嫌いなところがあり、ごく最近まで自ら手を伸ばすことはありませんでした。趣味の読書や映画鑑賞の中でも、何となく避けてしまいがちだったように思います。
それはおそらく、SF作品と言ってぱっと思いつくのが、『スター・ウォーズ』、『スタートレック』、『ターミネーター』、『マトリックス』など、世界観がダイナミックかつ壮大なもので、自分の嗜好とは遠かったからです。

また、宇宙やロボットやコンピュータなど、工学や科学分野のモチーフを全面に出してくるSFの世界は理系の人のものであり、完全に文系人間な自分には理解できないだろうなという先入観もありました。先ほど挙げたどの作品も面白かったのですが、やはり自分の理系的な知識や興味・関心の欠如のせいで、SF然としたSF要素の面からは十分に楽しめていないなという悔しさや後ろめたさのような感覚が残っていたのもあります。

その点、この『アルジャーノンに花束を』は、実在しない架空の脳手術とその経過報告が核となっており、チャーリーの手記という形で、彼の知能状態の変化をその文体の使い分けで表現しているところは、虚構にリアリティを持たせる演出として実にSF的手法だなぁと思うのですが、全編を通して描かれているのはむしろチャーリーの心情や成長、そして彼の周りの人々の反応であり、常に「人間」に寄り添った物語でした。

手術を受けるまでのチャーリーは、いつもにこにこ、周りの人々にからかわれていたり意地悪をされていることにも気づかず、みんなは自分の事が好きで友達だから笑いかけてくれるのだと思っていました。しかし、知能が高くなっていくうちにそうではなかったということ、残酷な真実を知るのです。そして、超天才となったとき、以前とはまた別の意味で、他者との共感ができないという孤独に陥ります。

知らないということを知らないのは幸せです。傷つかなくて済むのですから。でも本当にそうなのでしょうか?自分や自分の状況を知らないまま生きるのが幸せなことなのでしょうか?そんなことを考えさせられました。

『アルジャーノンに花束を』は、SFとは壮大な世界を提示するだけでなく、一人の人間の奥底の部分にまで踏み込めるジャンルでもあるのだということを感じさせてくれた作品でした。
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K : 奔放な無意識とのろまな意識


第一回SFインターメディアフェスティバル2015の詳細はコチラ

おはようございます、SFコミュニケーション研究会のKです。


前回投稿した私(K)の記事を母に見せたところ、
「真面目か。私はあんたのそういう一面を知らないんだけど」
と言われてしまいました。なかなか辛辣です。


さて、相変わらず寒いですね。寝起きは布団が恋しくて仕方がない日々です。
そんな朝につい二度寝などしてしまうと、時々、二度寝の間に見たとは思えない程 長い夢を見ることがあります。


先日見た夢では、私は車で子供を轢いてしまいました。幸いにも子供は無傷でしたが、念のため子供を車に乗せて病院へ運ぼうとしたところ、どこからともなく怪しげな男達がやってきて、私の車を取り囲んだのです。当然、私は恐怖に駆られて急いで車の鍵を閉めにかかったのですが…手が思うように動かない。どうにも鈍くて重い動き…。


夢の中でのこういった出来事、ほとんどの方は経験があるのではないでしょうか?何か恐ろしいものに追いかけられている時に足が空回って早く走れないとか、抵抗できないとか。これってなぜなのでしょうね。夢の中でいざ自分をコントロールしようとすると、意識と無意識が摩擦を起こしてしまう…とか?


基本的に夢は、奔放な活動をする「無意識」の独壇場ですし、現実で進む時間の何倍も早く時が流れているはずですから、ここでのろまな「意識」が割り込んできたら、初心者が扱う格闘ゲームのキャラさながら、たどたどしい動きを自分の身で呈してしまうのかもしれません。根拠は全くないのですが。


ちなみに私は、夢でそのような状況に陥った場合に大抵そこが夢であると気づきます。気づいたところで体をうまくコントロールできるわけではないのですが…しかしこれは見方を変えると、夢だと気づいた状態で意識を鍛え上げれば、『マトリックス』のネオがエージェントスミスと張り合ったように、夢に登場する悪漢や怪物と互角に戦えるようになるかもしれませんね!笑


…冗談はさておき、今のところ私が夢の中で実践したことと言えば、相手を罵倒(?) したり、自分に「起きろ、起きろ」と強く念じたりすることくらいでした。無力です。



そういえば…一つだけ今だに惜しいと思っている夢の出来事がありました。

夢の中で友人が放った爆笑必至のギャグが書かれたメモを、現実に持ち帰れなかったことです。起床に向けて薄れ行く意識の中、現実世界にメモを残す方法が分からず ひたすら笑いによる呼吸困難と腹筋の痛みに喘いでいたのでした…。

起床に向けて意識が薄れる、というのも不思議な話ですね。


上記のメモがもしこの場にあったなら、記事の締めくくりとして抱腹絶倒の一文をご提供できたのですが…非常に残念です!


今回の話をSF小話と言うには少し微妙なところですが、悪夢的SF小説、P.K.ディックの『ユービック』に免じて、ここは一つご容赦ください。



SFコミュニケーション研究会 K

SFインターメディアフェスティバル2015 告知

新年あけましておめでとうございます。
本年が皆様にとって素晴らしい一年になりますことを
お祈り申し上げます。
そして、設立したばかりの当研究会を
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


とうとう2ヶ月後にSFインターメディアフェスティバル2015を控え、
実感も湧き、盛り上がって参りました。
ようやくチラシも完成し、名古屋市内を中心に、
シアターやカフェ、大学などに順次置かせていただく予定です。
1月20日(火)からはチケット販売も始まりますので、
お気軽にお問い合わせください(^_^)
お問い合わせ先はこちら→ imcommun.xx@gmail.com

完成したチラシはこちらです!


2015sfimチラシ


2015sfimback.jpg


※詳細は下記※

第一回SFインターメディアフェスティバル2015
〜ロボットの昼とプログレの夜〜


*日時*
2015年3月7日(土)
昼の部 14:00〜16:00
夜の部 18:00〜21:00
※終了予定時刻はずれる可能性があります。

*会場*
spazio rita
http://spazio-rita.com
地下鉄矢場町駅3番出口から徒歩2分

*料金*
前売り券は昼夜通しで4000円(1ドリンク付)のみとなっております。
当日券は昼の部1500円、夜の部3500円、昼夜通しが4500円となっております。
※いずれのチケットも、1ドリンク付きでの料金です。(ソフトドリンク、アルコール各種)
※前売りチケットの販売は1月20日(火)以降となります。

*お問い合わせ*
imcommun.xx@gmail.com


*プログラム*

昼の部「ロボットは人間を超えるか」

三名のパネリストが、それぞれ工学・心理・文化の側面から
人間とロボットの関係にアプローチします!

工学分野では人型ロボットを実際に持ち込み、
制作者である藤堂高行氏によるトークを行います。
来場者の方々には、女の子の等身大ロボットと視線を交わす体験をお楽しみ頂けます。
皆様はロボットである彼女から、愛らしさと不気味さ、どちらを感じ取りますか?

心理分野では、SF研究者の川本真弓氏が、2014年に公開された
『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』『ロボコップ(リメイク版)』の話題を交え、
ロボット、又はサイボーグ化してしまった父とその家族について考えます。
記憶だけが本人を証明する鍵となる?

最後に文化方面からは、椙山女学園大学教授・長澤唯史氏による、
全世界でその名を轟かせたボーカロイド・初音ミクを扱ったお話となります。
ボカロはなぜ海外でここまで受け入れられたのでしょうか?

かつてのSFは、今や現実となりつつあります。
空想と現実を往来してきた私たちの生活を、
このイベントを機会に考えてみませんか?


夜の部「SFとプログレの夜」

Andmo'というテルミン奏者2人による演奏と、
日本を代表するLed Zeppelinトリビューバンド
Cinnamonの初代ヴォーカリスト・宮崎尚さんによるライブです。
テルミンの不思議な音色と迫力のある歌声で非日常的なひと時を!

更に、夜の部演奏の合間には、Andomo'の奏者であり、
SF研究家でもある菊池誠氏と、渡辺英樹氏による
SFとプログレを巡るあれこれトークもお楽しみいただけます♪

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当日は昼夜どちらかのみのご参加も可能です。
ドリンク片手に、どうぞお気軽にお立ち寄りください!


皆様のご来場を、心よりお待ちしております。
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